そうかなって思ってたはずなのに、実際にこの連絡がきたときにはドキっとしました。
なんて言葉をかけても、白々しく聞こえるような気がしてしまって、返事に詰まりました。「あなたに何がわかるの?」と思われるような気がしてしまって。これからも変わらずに子供を一緒に遊ばせたいと思っていること、何か力になれることがあればいつでも言ってほしいと思っていること。近いうちに直接会って伝えようと思います。
皆さんの街では、もう桜は終わりましたか?私たち家族はちょうと桜の終わりかけの頃に、近場の山で登山をしました。ケーブルカーを使って登頂したので歩いたのは1時間くらいかな。ポン太は最初こそずんずん歩いていましたが、途中で「抱っこ!抱っこ!」が始まり、半分くらいは父親の肩車での登山です、苦笑。で、その道中、小柄な初老のお母さんと身長180㎝ありそうなひょろっとした高校生くらいの男の子がふたりで歩いているのを見かけました。あの年頃の男の子がお母さんと登山するなんて珍しいな、と見ていたのですが、すぐに事情がわかりました。男の子はダーッと走り出しては、道行く人に急接近して話しかけてしまうのです。どうも、誰かれ構わず「イイネ!」のポーズを強要している様子でした。戸惑いながらも「イイネ!」と応じている人もいれば、あまりに近寄ってくる彼に少し怯えている老夫婦もいました。少し後ろを歩いているお母さんは、「ダメだよー。こんにちはー、って言うだけにして!」と優しく大きな声で呼びかけます。息子に話しかけているのが半分、道行く人に保護者がいることを伝える意が半分という感じに聞こえました。お母さん大変そうだなぁって、彼らの背中を見ながら歩きます。お土産屋さんの前を通るころ、お土産屋さんのおばちゃんがこの親子に声をかけました。「こんにちはー。夕方から雨の予報だけど、なんとかお天気がもって良かったねぇ。」と大きな声でゆっくりと。二言三言、言葉を交わして。お母さんはにこやかに応じて、親子はまた山頂を目指します。この慣れた感じのやり取りをみて、あぁ、この親子は今日が初めてじゃなくて、きっと毎日のようにここを歩いているんだなって気づきました。お母さんの声は明るくて顔見知りとの何気ないこの会話を見て、なんだか救われた気持ちになりました。どんな育児も当事者だけじゃなくて、周りの人にも見守られてる。そう感じられる環境はとてもありがたいものだし、自分もそういう環境を作れる人になりたい。そんな風に思った一日でした。
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